見た映画を記録する

毎月観た映画と映画以外を記録しています。

2022年1月に観た映画や、映画以外

 2022年まで辿りつきました。今年だ。これを書いている今は5月です。まだぎりぎり半年過ぎてない体たらく…でも、1月のことはついこないだみたいに感じられるので大丈夫です。

 1月はほんとに映画観てない。というか、今年は全然映画観てないです。演劇とか、ドラマを今のところいっぱい観てる。なんとなく、メインメディアも移り変わっていくんだなあというのも見えておもしろいですね。

 

★2022年1月に観た映画(2本)

1. ただ悪より救いたまえ

tadaaku.com

 ほんとは公開後すぐ観たかったんですがvitalsignsで忙しくて、1月に入ってから観ました。なんといってもじぇりさま演じるレイちゃんがほんと常に美ですごかった。ファンジョンミンさん演じるインナムさんもつよくて不死身でめっちゃよかったです。お祭映画だった。あとユイちゃんのパクジョンミンさんもサバハで見ていたのに全然わかんなくてかわいくてうつくしかった。やっぱときどきぶち上がり映画を観ると脳にいいんですよね。

 

2. ユンヒへ

transformer.co.jp

 シネマートで観ました(しかも舞台挨拶の日に見に行った)。

 これも観てみたいな~とずっと思っていたので、初日、舞台挨拶の日に行って、それで、やっぱり思っていたとおり、ものすごく、ものすごくよかった…………私がめちゃくちゃ心を寄せてしまったのはジュンのおばさんなんですが、喫茶店オーバーロードだし、いつも読んでいる文庫本はカバーなしハヤカワの気配、絶対SF好きでしょ、でも彼女くらいの年齢のSFが好きな女の人が、もしかするとどういう気持ちになるような出来事があったのか、私はそれを知っているなと思うし、だいたい、SFが好きな女の人、(これはとても偏っている私見であることはわかっていつつ)ものすごく都合よく、可視化されたり不可視化されたりしがちなのに、こんなふうに、ほんとうにいそうにSFが好きな女の人を描ける時点で、信頼に足るってもうわかっているんですよ。ありがたい。ものすごくよいだろうとは思っていたけど、恋愛ものあんまり得意じゃないのだけど、ユンヒへはめちゃくちゃよくて、人間と人間のあいだに軟骨みたいなものがあって、軋むこともあるし、外から力を加えられることもある(ないでほしいが)、上手に近づけないこともあるけど、直にぶつかりあわないでも大丈夫になっている、みたいな感じで、なんかめちゃくちゃ泣いてしまったな……冬になるごとに観たい映画です。

 

☆2022年1月に観た映画以外

・ブラザーズカラマーゾフ

 どうも1/3と1/10の2回観ているみたいです。一度は12月に観たのと同じキャスト、もう一度はまた別のキャストで、キャストが代わるとまた印象も全然違っていて、スメルジャコフも背が高かったし、一度めにみたときのフョードルはもうろく寸前のおじいちゃんみたいだったけど二度目に観たときは元気でセクシーアジョシだった気がする。あとイワンがめっちゃ苦しんでるとき二回目のアリョーシャはお酒飲んでたよね!?たしか!?記憶が混濁していますが(ちゃんとメモを取っておけばよかった…韓国ミュージカルって徐々にわかってきていますが多キャストなことが多くしかもブラザーズカラマーゾフはそうではなかったみたいですが組み合わせがシャッフルなこともあって、同じタイトルを観たといっても、何日の誰の公演を観たかで文字通り本当に全然別の物語になってしまうこともあるみたい。魅力的だ)台詞とかもどうもちょっと違うらしくそれってめちゃくちゃおもしろい。私は舞台の上にいろんなものがどんどん撒き散らされていって、はじめとおわりで舞台の様子がすっかり変わってしまうタイプの舞台がめっちゃ好きなんですが、ブラザーズカラマーゾフは砂とか薔薇とかウォッカとか本当に様々なものが撒き散らされてめっちゃ大好き。イワンが監獄のミーチャに会いに行くとき、手渡しで砂を渡すとことかも好き。そこに手をついたり膝をついたりして、絶対砂が食い込んで痛いと思うんですが、あまり知らないけど、そうやって苦行を甘んじて受けるように見えるところ、あまりしらないけど鞭身派などロシア文学にしばしば出てくるわが身をなげうつような信仰を思わせる気もして、すごくモチーフに合っているなあ、と感じる。ていうか正月の三日からブラザーズカラマーゾフ観てるのやばい最高だな。今年一年がなんとなく方向付けられてしまうような気がしますよね。やったね。

 

・藤井風

fujiikaze.com

 正月実家に帰ってたんですけど、紅白歌合戦で初めて藤井風を見て、名前は聞いたことあったけど曲は聴いたことないと思ってたらさすがにきらりはめちゃくちゃそれとは知らずに聞いてて、なるほどこれのひとか、とその場では思いつつ、帰りの新幹線で暇だったけど読んだり書いたりすると酔うので、なんか聴こう、と思って、何の気なしに再生して、2時間ちょいでずぶずぶ好きになっちゃった。歌詞がちょっとナンセンスに触れているところ、声の磨りガラスみたいなところ、歌詞の正直なところ、メロディの有無を言わせぬ心づかみ力、それ歌うの!?その歌詞を!?みたいなとこが好き。歌詞が好きなんだな。歌詞以外も好きだけど。

 

・怪物

otn.fujitv.co.jp

 アマプラで見ました。基本的にドラマ見るの苦手なんだけど、怪物はめちゃくちゃおもしろくて、1話ごとの引きがすごくて、なんと1月中に全16話全部観終わってる。すごすぎる。怪物はいろんな人が話したり書いたりしているのでそちらに譲るとして(?)ヒョクくんのことがめちゃくちゃ好きだからヒョクくんのスピンオフ短編ドラマほしいなって思ってます。

 

・フラジャイル 病理医岸京一郎の所見

afternoon.kodansha.co.jp

 たしか10巻くらいまで無料配信をしていて、ちょうど暇だったので何の気なしに読み始めて、翌日仕事だったのにそのまま10巻まで読み通してしまった覚え。続きもkindleで全部買った。そのくらいよかった。本当にあらゆるエピソードにめちゃくちゃに泣いてしまい、これは私が今比較的健康だからというのと、全然医療関係のおしごとではないというのもあるからだろうけど、ほんとにめっちゃしごとがんばろという気持ちにさせてくれる漫画です。ものすごくおもしろい。いま22巻まで出てます。

 

・消えていくなら朝

www.nntt.jac.go.jp

 蓬莱竜太のかくもの、紋次郎を除けばこのとき初めて見たんですが、もちろんつらいんだけど、この家族のつらさは、私にとっては平気なつらさだ…というのがわかって、すごくおもしろかった。近めのところにプロットされるつらい演劇にも、自分のつらみツボに刺さるか刺さらないかがあるのだなあということがわかってしまった…ひでとくんちのご家族はあんなにつらかったのに…

 でも長男の、ほんとは好きにやってよかったのに、ということに(今更)気付いてしまったことへの悲哀はうぎゃ~~~わかる~~わかりたくね~~~の気持ちになっちゃった。長女なので。でもめちゃくちゃよっぱらって窓枠を指でいじいじしてるところはめっちゃかわいかった。

 

東京裁判

・五人の執事

 もう何回目かわからないけど、どちらも(たしか)初見の方を迎えて同時上映をしました。東京裁判、何回観ても本当に好きだ。やっていくぞ、って気持ちになる。五人の執事は初めて見たときはぜんぜんその姿がわからなかったけど、何回も見ているうちに、埃が払われるように、だんだん骨組みが見えてきている、ような気がする。

 

・秘密の森

bs.tbs.co.jp

 怪物を勢いよく見終わって、よし、おれはドラマを見れるぞ!という空自信をつけて、ついにひみもりに手を出しました。しかして2022年5月現在6話までしか観ていません…スンウさんが本当によいです…絶対おもしろいと思うからこそ積んでしまうこころ…

 

 1月もわりとしごとが忙しかったためにあんまり記憶がないですが、そういえば怪物完走していたんだもんな。総視聴時間でいうとかなり観ています。ブラザーズカラマーゾフも2回観てるし。なんか、今年はおなじタイトルのものを繰り返し観るとか、ドラマをずっと見るとか、していることが去年よりも多めな気がします。モードの移り変わりを感じる。