見た映画を記録する

毎月観た映画と映画以外を記録しています。

2021年12月に観た映画や、映画以外

 2021年の感想も12月まで来ました。12月も、すごく仕事が忙しくて、全然こころの余裕がなくてあんまり映画を観たりできなかった…という覚えがあるけど、だんだんまたちょっとずつ外に出るようになって、遠めの映画館にも行ったりしました。

 あと12月は私がこの世で一番大好きな劇団であるところのパラドックス定数の本公演があり、週末を可能な限り捧げていたので、延べ数はわりとあるのだけど、数としては落ち着いている、というのもあります。

 

☆2021年12月に観た映画(3本)

1. ヴェノム2

bd-dvd.sonypictures.jp

 エディとヴェノムのラブストーリーだと聞いて出かけていって、うんうんわかるわかる、前作だって付き合ってたもんね実質、と思って見に行ったら、それどころじゃなく本当に文字通りまったくもって観たまんまのラブストーリーだった。すごい。ラブの原液だった。教会で闘うところの高低差あるびょんびょん跳躍アクションが酔いそうになるくらいめちゃくちゃよかった。ヴェノムとエディの愛がすごかった。正直悪役カップルも応援しちゃった。やっぱ三角関係は難しいんですわ(?)。ヴェノムとエディ、モヒートでモルディブだった。

 

2. ファイ 悪魔に育てられた少年

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09MPYK16G/ref=atv_dp_share_cu_r

 名前はずっと聞いたことがあったのだけどこのとき初めて観ました。じぬんさんが目当てだったのだけどじぬんさんは本当にどうしようもないけど心優しくファイのことがめちゃくちゃ好きなアッパだった。ほかのアッパもファイのこと、それぞれのやりかたでそれぞれにめちゃくちゃ好きだったんだよな…きっと…パクヘジュンさんも毒戦しか知らなかったけどめちゃかっこよいアッパだった。そしてなんといってもキムユンソクが最悪でやばいうつくしい本当になんかこんなたとえ適切かわからないんだけど五十嵐隆の世界の登場人物みたいな感じで怖いんだけどいたましくてかわいそうだけどファイのこと苦しめてるのは許せんアッパだった。おもしろかった。ジングくんこのとき意識しては初めて観たんですけどのちに怪物であんなにめちゃくちゃジングくんのことみることになるとはこのときは知るよしもなかった…

 あとエンディングのネタバレしてもいいですか? なんと…ジヌンさんが…木になっているんですよ!!!!!!!ウォノのことさんざん心の中で樹にしてきたから全然文脈違うところでぶち上がっちゃいました。

 

3. レイジングファイア

gaga.ne.jp

 私はこれまでそれほど熱心に香港映画を観たことがあるわけではないんですが、レイジングファイアは本当に本当によかった。2021年の一番最後に観た映画ですが、2021年ベストに食い込む勢いだった。実はたぶんドニーさんが出ている映画をこの時初めて観たんですが…ドニーさんはかっこよかった…あとみんな言っているけどニコラスツェー演じるンゴウが本当に本当に信じられないほどよかった。とてもこの世の人間とは思えないほどうつくしいんですけど、現代時間軸のすさんだ美男もよいし、過去時間軸ではきっちりした眼鏡の後輩刑事で、最初出てきたときあまりにも印象が違うのでとても同一人物とは気付けなくて、この映画、うつくしい人間めっちゃ出てくるな、と思っていた。爆発もすごくよかった。ラストバトルも、ほとんど踊っているみたいだった。すごくよかった。観てください。私は全然詳しいわけではないのでとても間違っていたことを言っていたらすみませんが、香港、情勢的に、これまでのような映画を撮れるかわからず、それでもレイジングファイアが出てきたこと、そのなかで響いている意志などのこと、についての評を読んだ気がして、そうか、そういうことがあるのか…と思った…

 

★2021年12月に観た映画以外

・神はいつ問われるのか?

bookclub.kodansha.co.jp

 WWシリーズ、今ここまで読んでいます。VR実はやったことがないのだけど、からだはここに置いていこう、というやり方に、わかるわかるそうしたいという気持ちとそうはいってもそうはできないと思う気持ちと、ふたつともあり、なので大変心が揺らいだ。

 

・地獄が呼んでいる

https://www.netflix.com/title/81256675

 Netflixで1話だけ見ました。地獄!きゃっきゃ!と思ったら、ゴリラみたいなひとびと(?)がでてきて人間をぼこぼこにしていく感じで、1話だけだと全然わからなかった…。あとすごい魅力的な教祖のひとが出てきていた。いつかは続きを観たいです。

 

・vitalsigns

pdx-c.com

 私が世界で一番大好きな劇団であるところのパラドックス定数の本公演が12月の後半にありまして、だから12月はvitalsignsであたまがぎゅうぎゅうだったんですよね。本当は項をわけてひとつの記事にしたい、あれもこれも言いたい、と思っていたけど、いろいろなひととお話ししたり、Twitterとかに書いたりしていたら、気が済んじゃった。罪。生まれて初めて同じ公演を複数回観るということもした。舞台は毎回違うから、というの、言いたいことはわかるけど、それはそうでしょう、と思っていたけど、このとき初めてほんとうにどういうことだかわかりました。公演ももちろん、そのたびごとにかたちをとるから、まったく同じではあり得ないのはそうなんだけど、それよりも、観ているこちらが、昨日の公演や、先週の公演、また公演と公演のあいだにあったこと、それよりもずっと前にあったことや読んだことや観たものを、思い出したり、忘れたりすることで、このまえの公演を観たときとはまったく違っている、だから、毎回受け取るものがまったく違ってきてしまう、そういうことなのだなあ…と思いました。でもこの感じもひとによって違うんだろうな。おもしろすぎる。5回行って、5回とも見え方が全然違っていた。特に最後に行った12月26日の回は、本当に、今日こそはなにか、殻のようなもの、幕のようなものを破って、違う結論に辿りついてしまうかもしれない、というくらい、同じ話を繰り返し、繰り返しすることで、摩擦で熱が上がって、発火していて、こういうことあるんだ、あるということがわかってよかった……という気持ちになった。もっといろいろなことをvitalsignsについて言いたかったような気がするんだけど、もうかれこれ半年くらいずっと考えているから、このとき思ったこととあとから思ったことの区別がつかなくなっちゃった。いまでもロック画面vitalsignsのポスターにしてます。好きだから。

 

・ブラザーズカラマーゾフ

 カラマーゾフの兄弟を呼んでいたときから存在は知っていたんですが、なんと日本から配信が見れるとのことを知り、チケットの買い方をめちゃくちゃ教えていただきつつ、観て、すげーーーー!!!!!こういうのもあるのか!!!!になりました。このとき初めて韓国ミュージカルというものを見た。確かこの日、スメルジャコフがチェソクジンさんの日だったと思うんですが、ソクジンさんは3通りのキャストを見たあとでも一番一番大好きなスメルジャコフです。とくに棺の上で発作に苦しむところの、ほんとうに神がかりのように、爪先で立ち、ねじれて苦しみ、撒き散らされた砂と薔薇の上に躊躇なく頬を寄せるところが、本当に、本当にうつくしくて……観られてよかったです。このとき蒔かれた韓国ミュージカルおもしろいじゃんの種が今2022年5月現在じわじわ芽吹きつつある。

 

 2021年もたくさんいろいろなものを読んだり観たりしました。2019年や2020年は、映画というものを観ることを覚えて、それで頭がいっぱいだったけど、2021年は演劇を観たり、本もまたちょっとずつ読むようになったり、ゲームもしてみたり、いろいろあって、こうやって感想は書かないまでもリストに貯めていくと(すぐ感想は書いた方が良いけど)この月元気だったとか元気じゃなかったとかもなんとなくわかって非常に有用でもあった。2022年もやっていきましょう。