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PENGUIN RESEARCHを好きになってよかった2023夏(ありがとう逆光備忘録)

 今年の上半期、PENGUIN RESEACHというバンドのことを新しく好きになり、ニューアルバムを聴き、ライブツアーに3回行き、ファンクラブに入るに到ったことについて、それこそ自分の備忘録のために書いておこうと思います。本当にたのしくて新しいことをたくさん経験した半年でした。(そしてそれはまだ続く!!!最高!!!)

 目次です。

  1. バンドやろうぜ!のこと
  2. PENGUIN RESEARCHが気になる
  3. 逆光備忘録仙台
  4. 逆光備忘録大阪
  5. 逆光備忘録新宿
  6. PENGUIN RESEARCHの好きなとこ

 自分用備忘録なので、知らんよ、と思うところとか、話が飛んで読みにくいところとかあると思いますが、とにかく楽しかったこの夏のことを忘れないでおきたくて、書きます。1万字弱あります。

 

1. バンドやろうぜ!のこと

 バンドやろうぜ!というソシャゲがあります。ありました。

www.banyaro.net

 2019年にソシャゲとしてはサービス終了してしまったのですが、その後もライブがあったり新規絵グッズが出たりしている謎コンテンツです。ありがとう。2016年にサービス開始したとき、なんとなくダウンロードして、ずっと同じ熱量というわけではなかったもののサービス終了までずっと遊んでいた、思い入れ深いゲームでした。

 バンドやろうぜ!はゲームと同時に、リアルライブ(ボーカルのみゲーム内とキャスト同じで、楽器とかは演奏するときのキャストで、ほんとにライブをする)の展開にかなり力を入れていました。一方で当時私はほんとにお金のない学生だったこともあり、リアルライブのことを自分が行けるものとは思っていなかったので、ライブ関係のお知らせは薄目で流していました。

 このリアルライブでのBLAST(私が一番好きだったバンドです)のキャストが、PENGUIN RESEARCHという名前で本当にバンドをしているということを、たぶん当時も知ってはいたと思います。なぜならスポットライトのシングルが手元にあるので…でも当時はあんまりはまらなかったんですよね…そういうことってある…タイミングというものがあるんだろうなって思います。

 ところで2022年12月のことでした。バンドやろうぜ以外にもいろんなアーティストや音楽系コンテンツ(ソシャゲ含む)にその後はまったものの、ここ数年は新しいアーティストを開拓する元気もなく、なんか、あたらしい音楽系コンテンツにはまりたい…バンドやろうぜみたいな…と思っていたところ、ちょうど過去ライブの円盤が出て、そこに次回のリアルライブの抽選券が入っていることを知りました。

 ライブの円盤を買うのも初めてなら音楽のライブに行くというのも人生で2回目(1回目は中学生の頃まで遡るので、自分の意志では実質はじめて)ながら、これは自分へのクリスマスプレゼントだ…!!!みたいな勢いでさくさく購入を進めて、ライブは3月末木金の2daysだったのでおやすみ取りやすい金曜日にして、木曜日、しごと終わってからライブレポを漁っていて、衝撃を受けました。

 BLAST新曲!!!!!!!!!

 信じられますか!!????サ終したアプリの好きバンドに2022年になってから、新曲が!!??????生きてるじゃん!!!!!ありがたすぎる!!!!!曲を作ってくれた堀江晶太さんというひと、本当にありがとう!!!!!!堀江晶太さんといえばPENGUIN RESEARCHではベースを弾いているんでしたよね?てことは私がバンドやろうぜで一番大好きな佐伯翼のリアルキャストのひとではないか???(このとき私はほんとうにそう思っていたのですが、実際にはBLASTのギター巻宗介の役をしているのがPENGUIN RESEARCHのベース堀江さんで、ベース佐伯翼の役をしているのはPENGUIN RESEARCHのギター神田ジョンさんで、つまりBLASTとして演奏しているときはベースとギターがいつもと逆になっているんですよね、これもめっちゃすごくないですか??なんでもできるのか…すごすぎる…)誤解はあったものの本当にありがたいことでした。

 ドリームマッチデュエルギグはライブ初めてで豊洲pitの真ん中くらいでライブのお作法全然わかってなかったからふつうにいつものリュックしょってっちゃったしグッズはなんにも持ってなかったし(会場を出てからラババンとタオルを得た)それでもほんとうにめちゃくちゃたのしくて、ライブってめっちゃ良い!!!!にすっかりなって会場を出ました。このあと配信も2Days両方みて最高でした。このとき気付いたこととして(これまで私は現場に行くタイプの趣味を演劇しか持っていなかったので演劇との比較になりますが)私は第四の壁を越えてほしくないタイプだと思っていたんですよね。ステージ上はステージ上で完結していてほしくて、観客の方を観ないでほしい、と思っていた。でも、音楽ライブでは全然そうじゃなくて、よーじくんの大和が客席へ手を伸ばすとき、踊れ!!って煽るとき、その目線や手の伸びる先がまっすぐ私に向かっているように感じて、そしてそれがめちゃくちゃうれしくて、手が届く!!!!って思ったのが本当におもしろくて、そんなわけないのに、ほんとうにうれしくて、それで私、音楽のライブ向いているかもしれん…と初めて思ったのでした。

 

2. PENGUIN RESEARCHが気になる

 この会場で確か、PENGUIN RESEARCHのニューアルバム出るしツアー回りますというチラシをもらったんだったと思います。このとき会場で初めて披露されたBLASTの新曲YATSUATARIもニューアルバムに入るからって書いてあって、めちゃめちゃほしい!!そしてまたライブでこんなに楽しい思いをしたい…もしかして…このPENGUIN RESEARCHというバンドのライブに行けば、またたのしい思いができるのでは…???と思い、なにかに背中を押されるようにさくさくとアルバムを予約し、そのとき予約可能だったうち一番近いライブツアーの仙台公演をさくさくと予約しました。

 ライブの予習として既存曲をじわじわ聴き、たぶん私このバンド好きだ、これまで私がめちゃめちゃ好きになってきたバンド(くるりとかスピッツとか)とはちょっと系統が違うけど、それこそ毎晩スクールオブロック(ラジオの方)を聴いて育った中高生の頃に出会っていたらやばいくらいはまっていただろうな…いまはそんな元気そこまでないけど、でも聴いてると元気の存在を思い出すな…ライブついてけるかな…(これは本当に杞憂だった。なぜならライブにより元気にされたため)と思いながら、5月半ば頃にニューアルバム逆光備忘録が出て、ともかくも新曲は絶対やるだろうからと思ってアルバムたくさん聴いて、2023年5月28日日曜日、仙台にて初めてPENGUIN RESEARCHのライブを浴びることになるのでした。とりあえず公式サイトのアルバムのとこ貼っときますね。

www.penguinresearch.jp

 

3.逆光備忘録仙台

 行きの新幹線でも逆光備忘録を聴きながら着いた仙台は地元でもあるのですが、別に当時もライブハウスに行く生活をしていたわけではないので、仙台CLUB JUNKBOXは初めての箱でした。(仙台で唯一行ったことがあったのはいまはなきzepp sendaiでしたがあれもめちゃでかいし)豊洲pitもでかいから、ライブハウス然としたライブハウスに行くのは本当に初めてで、めちゃ狭いとこを想像していたら小劇場よりでかくない??と思って結構おののいてしまった。ここにスタンディングで、ぎゅうぎゅうに詰まった人間がみんなPENGUIN RESEARCHを好きで、しかもライブに行くほどの情熱を持っている人間なのか…やば…!!!たのしすぎる!!!(とはいえ私が行った今回のツアーのうち3回の中でclub junkboxは一番小さい箱で、大阪と新宿は当然ながらもっと大きくてひとがいっぱいいた。すごい話だ)3月末に取ったチケットでそんなに整番もよくないし、とにかく背が低いのでステージは全然観れないかもしれないけどライブというものを楽しもう…と思ってどきどきしながら行きました。このときはまだPENGUIN RESEARCHファンというよりはBLASTのファンとしての気持ちの方が強かったので、ときどきBLAST曲もライブでやってくれると書いてあるのも見たし、あったら嬉しいな、と思って1曲目はアルバム逆光備忘録の1曲目でもあるFORCE LIGHT、それで、曲順なのかな、アルバムの並びめちゃ良かったしな、と思っていたら、2曲目がもうYATSUATARIで、もう今日、いま、死んでもいい……の境地に2曲目にしてなってしまったのでした。でもそのあともライブは続く。これはPENGUIN RESEARCHのライブのめちゃくちゃ楽しいポイントなのですが、声出せるとこがすごく多いんですよね。音源でコーラス入ってるとこはほぼ全部声出せるとこになってて、あとよーじくんが煽るのめちゃうまいし、煽られると本当に楽しい気分になって、まだまだいけるよなあ!!とか言われるともういまある体力全部ここで使い切っていきたいなって気持ちになる。とはいえ仙台のときは今アルバムの曲以外はまだあんまり聴き込めていなくて、まわりのひと見ながらなんとなくでやって、それでも十分たのしかった。けど、もっと反射で踊れるようにもなりたい!!とこのとき思いました。途中のMCで、よーじくんが、ライブって人それぞれ好きな楽しみ方をしてもいいっておれは思ってて、歌ってもいいし、声出してもいいし、出さなくてもいいし、でも、まわりに合わせる必要なんてないんだからね、みたいなことを(うろ覚え)言ってくれて、その言い方も本当に優しくて諭されているみたいでよかったし(ボーカルのよーじくんは前職が保育園の先生だったのですがそれを彷彿とさせる優しさだった…)、正直なところ、バンドのライブとか、私が行って場違いではないだろうか…という気持ちがないでもなかったけど、それで、あ、大丈夫なんだ!ここは!!って思えたのがありました。ステージは思っていたとおり全然見えなかったけど、前の人の頭の隙間からときどき見えるよーじくんや堀江先生やジョンさん(ドラムやキーボードの方までは本当に見えずフロントのひとがちら見えしていたくらいだった…)はステージのライトを受けてほんとうに後光が射しているみたいで、きらきらでぴかぴかで、このあと何度も泣かされることになる冀望からのゴールドフィラメントの演出では、もう明けないかもと思っていた夜が明けるみたいな、すごいな、音楽のライブって、こういうこともできるのか、音源もめちゃ良と思っていたけど、音源で聴くのとライブで聴くのと、全然違うものじゃん、ライブってこういうことか……って魂が抜けるようでした。

 アンコールで、実はアルバムでまだやってない曲があるんだよな!で出てきた変幻自在のあと、予定を変更して!ってやってくれた近日公開第二章がほんとにほんとにほんとにほんとにたのしくて、come on buddy!って叫んで終わってみたら本当にライブは一瞬で、2時間も経ったというか、2時間しか経ってないというか、とにかくめちゃくちゃ楽しくて、でもまだもっと楽しくしていたい…と思って、その日のうちにまだ取れそうな公演のなかで無理なく行けそうな大阪とツアーファイナル新宿を取ったのでした。

 

4. 逆光備忘録大阪

 仙台のあと衝動的に取った次の公演は7/9(日)の大阪BIG CAT、実は過去のどのジャンルでもエンタメのために遠くに行くってしたことがなくて(仙台はなんだかんだいっても地元なので…実家あるし…)それもどきどきでした。その前週も大阪にいて意味なくシネマート心斎橋を覗きに行っていたので同じ建物でびっくりした。仙台から1ヶ月ちょっとの間にアルバム曲以外もめちゃくちゃたくさん聴いて、このときはもう完全にPENGUIN RESEARCHのファンとして出かけました。

 BIGCATはjunkboxよりも更にめちゃくちゃでかくて、ステージはほんと全然見えないかと思いきやちょうど人のあたまの隙間から堀江晶太さんがめちゃくちゃ見える場所になってやったね!という感じでした。客入れの曲とかも聴く余裕が出てきて(仙台のときはどきどきすぎて全然記憶にない…)(NewJeans誰の選曲なのか知りたいです)一番最初のFORCE LIGHTから、ぶちあがる準備できてる!!!と思いました。

 大阪でめちゃくちゃぶっささった記憶があるのは冀望と決闘でした。冀望は仙台を経て真っ暗になってもびっくりはしなかったけど、仙台のときは戸惑っていたのもあったからちゃんと聴けてなかったのかもしれない、大阪では、大きいホールが真っ暗になって、よーじくんの声が消えてから、ドラムとベースとキーボードとギターの音が、どわーーーーーっと押し寄せてきて、本当に音が波みたいだ(音はもともと波なんだけど、もっと周波数が低くて振幅の大きい波、海の波みたいな波、体を揺さぶる波、ひたされる波)と思って、目を開けたまま、じわじわ暗闇になれていく目と一緒に、自分が風を受ける帆になったみたいな気持ちで、ずっと揺れていてすごく気持ちがよかった。そして決闘はねー!!!わかってんだ聞き飽きてんの御託より勝ち星挙げてみろっての、のよーじくんの低く抑えた!!!声!!!!が!!!!うう最高~~~!!!!!大好き!!!!!か~~~っこよすぎる!!!!!!決闘は仙台でも新宿でも聴けましたが大阪が一番ぶっささったな。なんか。大阪でもアンコール2曲目は近日公開第二章で、泣きながらぶちあがりました。だって僕らこれの主役だろ!?っていわれて泣かずにいられるか。やりたいことやってやるぞこの先も、行きたいライブには全部行く…と思わずにはいられません。2回目のライブは1回目よりも更にずっと短く感じられて、茫然としながらライブハウスを出ました。こうやって書いてみると本当に本当に楽しかったという記憶だけが残っていてこまかいところぼろぼろ忘れていってしまっている…無限の記憶力を持っていればよかったのに…でも自分でも思いますが私のライブの楽しみ方って、体験としての楽しみ方なんだな、映画とか演劇とかよりは、遊園地とか読書とかに近い…そもそもステージが見えてないというのを差し引いても…ということがわかりつつあります。あとこの日仙台よりもよーじくんが西の方の言葉みが増していて、わーよさある!!!って思いました。

 高知公演の日、偶然旅行で高知にいて、翌日観光地とか空港でグッズのトート持った方とわりとすれ違って楽しかったです。

 

5.逆光備忘録新宿

 そうしてだいたい3週間後の7/27(木)、ツアーファイナルzepp新宿。この日普通に仕事で整番元々うしろの方だからと思ってぎりぎりになってしまったけど上手側のちょっと段上がったとこにいられて、ツアーファイナルにしてはじめてステージ上がめちゃめちゃ見えるところでした。うれしい。

 新宿で特にめちゃくちゃよかったのはまず嘘まみれの街で(これは仙台でも大阪でもめっちゃ楽しかったけど!!!)。zepp新宿はさすがでかい箱だけあってライトがめちゃくちゃおもしろくて、嘘まみれの街でのときめちゃくちゃ飛んだんですけどライトがぴかぴかぴかぴかって閃光みたいになっていてみんな飛んでるから床も揺れるし平衡感覚がぐちゃぐちゃになってほんとに楽しかった。あとクジラに乗ってのとき、水色の細かいライトがフロア中をくるくるしていてものすごく曲にぴったりでよかった。ライブのクジラに乗ってのよーじくんの一番最後のすこし音源にない音の揺らし方をするところ、ほんとに胸がきゅーんとなってすごく好きです。冀望とゴールドフィラメントと祝祭にて、わたしの中で曲順離れていてもこの3曲がなんとなくワンセットなのですが、ぜんぶぜんぶほんとうによくて沁みて、本当に涙がこぼれてしまった。新宿は終わったばかりでわたしの中でまだ消化が進んでいないため書きたいことがいっぱいあったはずなのにうまく言葉にならない…とにかく本当に楽しくて、終わるなんて信じられなくて、最中は過去のセトリなんて吹っ飛んでるから後半戦!!っていわれて素直にやったーあと半分ある!!ってよろこんで、でもライブは本当に一瞬で、千夜祭の最初のところをよーじくんが歌い出したとき、終わるのやだ~~~!!!って思ったけど、千夜祭もほんとに楽しい曲で、兄弟!!!って喉が嗄れるほど叫んで、それでアンコール、変幻自在と近日公開かとおもいきや、2曲目はboyhoodだった!!!セトリ見ると近日公開だった会場の方が少なかったみたいなんですが、まさか最後にライブ初めての曲来ると思わなくて、めちゃくちゃびっくりしながらぶちあがりました。ほんとに終わっちゃうなんて思わなくて、こうやって次のライブ、次のライブ、って、踏み石を渡っていくみたいな日々がずっと続くような気がしていたけど、ライブツアーって、終わるんだあ…って、茫然としながら、また次の踏み石を確保したくて帰り道にすぐさまファンクラブに入って冬のライブ抽選申し込みました。新宿、まだまだ言いたいこといっぱいある気がするので、思い出したら書き足すかもしれない…とにかく最中はいっぱいいっぱいで頭からっぽのしゅわしゅわにして飛び跳ねているのでもっとライブになれてたくさん考えたり広くステージ上見たりできるようになりたい気持ちもあるし、いつまでもこうやって自我を好きなときに解放できる状態でいたい、という気持ちもある。ライブツアーとともに私の夏も終わってしまったような気持ちにもなるけど、夏はまだあるし、冬も来る。生きてさえいればまた会えるさ。生きるぞう。という気持ちです。

 

6. PENGUIN RESEARCHの好きなとこ

 そんなわけですっかりPENGUIN RESEARCHのことを好きになってしまったこの夏でした。なんとなく、どうして他でもない今年、PENGUIN RESEARCHのことを好きになったのかを考えていたのですが、ひとつにはやっぱりライブに行ったからというのがあります。順序としては、めちゃめちゃ大好きになってからライブに行ったというよりは、ちょっと気になるからライブに行ってみよう、で、ライブでぶちあげられて大好きになったっていう順序なので、私自身がある程度自由になり、かつ声出しありライブができるこの2023年じゃなかったらこんな急激にはまらなかったっていうのはあるなと思います。音源とライブは、私のこれまでのジャンルに例えていうなら原作小説と映画、戯曲と舞台、って感じで、同じストーリーではあるんだけど、そこに立ち現れてくるものはそれぞれ全然べつもので、だからライブで初めて聴く響き方をした曲がたくさんあって、もっと聴きたい、って思うんですよね。ライブにいくようになったことで、音楽の聴き方に、この曲、ライブで聴いたらどうなるだろう、っていうのが加わりました。あとPENGUIN RESEARCHがほんとにライブが楽しいバンドだというのが、ある!!!新宿公演の終わったあといてもたってもいられず横浜決闘(2019年のツアーファイナルの円盤)を購入しここ数日で観ていたんですが円盤でも画面越しでもよーじくんの煽りについわ~~って腕上げちゃう。ライブたのしい。

 あともうひとつ、いま好きになった理由として思っているのは、PENGUIN RESEARCHの曲の全体の感じが特にいまちょうどよく必要としている感じだったというのもあると思っています。PENGUIN RESEARCHの曲はベースの堀江晶太さんがほとんど全部(ほとんどというのはギターの神田ジョンさんが作曲したものもあるからです!!クジラに乗ってのこと)作詞作曲をしているのですが、歌詞だけを読んだときと、実際に聴いたときとで、がらりとイメージが変わる曲が多いんですよね。思うに(私はボーカルであるところの生田鷹司さんのことがもうめちゃくちゃ好きになってしまったのでそれもあると思いますが)堀江さんのつくった曲がよーじくんというフィルタを通すときにすこし屈折したり乱反射したりして、サウンドもきらきらして、PENGUIN RESEARCHの曲には、敗北と鬱屈の夜の深さを知っているひとが、それと同時に出口はこっちだよって教えてくれるとか、月はこっちに出ているよとか、夜を抱えたままでも歩いていけるよとか、うるせー全部ぶちかませ!!!とか、そっとやさしくときに激しく示してくれる感じがあって、私はふだん歌詞をきっちり読み込むタイプではないのですが、それだけにほわほわと曲を聴いているときに突然ことばとメロディがざくーっ!!!とぶっささってくる瞬間があって、そのたびごとにはっ!!!好きだ!!!になってしまうんだと思います。うまく書き表すことができない…もっと鬱屈としたバンドも好きだし、もっときらきらあかるい音楽も好きだし、でもPENGUIN RESEARCHは、どっちもあって、それもどっちの曲もあるよっていうより、1曲の中に両方入っていて、だから聴いているときのコンディションによって聞こえ方が全然違って、そういう味の変わる飴みたいなところも好きなんだと思います。

 書きたいことの半分も書けていないような気がするし、いくら言葉を尽くしても書ききれるタイプのできごとではない気もするし、まだもっと書きたいことがたくさんあるような気もしますが、かくしてPENGUIN RESEARCHとライブの楽しさをこの夏知ってしまったからには、この冬も、その次も、ライブ行きたいな~~そのために健康で生きねばな…って思います。そう思わせてくれて本当にありがとう。