見た映画を記録する

毎月観た映画と映画以外を記録しています。

2021年7月に観た映画や、映画以外

 引き続き2022年1月現在リストだけでも残しておきたいと思って書いています。

 

★2021年7月に観た映画(2本)

1. EXIT

www.amazon.co.jp

 あまぷら見放題に入ったタイミングでわーいと思って観たんだった気がします。EXITは何回見てもおもしろい。元気になる。あと私よく韓国映画をお勧めする文脈で暴力がしんどいひとにはEXIT!といっていたけどEXITも結構ひとが倒れたりとかしてしんどいところあったな。すみません。でも人対人のステゴロ暴力はないです。

 

2.ソボク

seobok.jp

 このころひさしぶりに映画館に行って、韓国映画を観たような気がする。韓国映画、だいたいシネマートでしかやらないけど新宿行けなくて…

 あのね……パクボゴムくんはめっちゃよかったしコンユも当然よかった……あとソボクくんから血がいっぱい出るとこもよかった……かなりBELIEVERとしてBELIEVERじゃねえか!と思うところもたくさんありました、が、それゆえに!!!もうちょい行けたんじゃないか全体的に映画として…モチーフを並べるだけじゃなくて…という気持ちが…でもこれひさしぶりに映画館で観たからつい点が厳しくなっちゃってるだけかもしれん…海辺のシーンとかめっちゃよかった。

 

☆2021年7月に観た映画以外

・Sky 星を紡ぐ子どもたち

store-jp.nintendo.com

 風ノ旅ビトがすっごくよかったので、同じところの作っているゲーム!と思ってSwitch版が出たとき購入しました(が、ゲームシステムがいまいちわからず2022年1月現在もちょっとだけ触れた状態で積んでる…むずかしいゲーム、向いていないのかもしれない…)。

 

・彼岸の花嫁

www.netflix.com

 ルディリンさんが見たくて見始めました。少女漫画とか乙女ゲーみたいな話なんだけど、ネタバレしますとルディリンさんの役どころは幼馴染枠で正ヒーローではなさそう(めっちゃ正ヒーローっぽい人が出てくるから)なんですけどほんっっっっっっとにいいからモーコンを見てルディリンさんていうこの美しいひと何!!??と思ったひとは見た方がいいと思う。全6話ですが私もまだ2話までしか見てなかった。あとルディリンさんの役は医学生なんだけど腕が筋肉ムキムキすぎてこんな医学生がいるか!?という気持ちに時々なっちゃう。役どころを筋肉が超えてきている。そういうとこもルディリンさんのことが好きです。

 

モータルコンバットレガシー

store.steampowered.com

 映画のモータルコンバットとは作っているところが違うけど魂はだいたいおんなじ魂で作られている10分くらいのムービー×18話くらいのほぼ実質映画じゃんみたいなやつがなんと!!!Steamで無料!!!映画ではよくわかんなかったキャラクターとかもかなりわかる。あとクンラオとリュウカンのとこは映画と全然違う話だけどわかる。ハンゾウとビハンのところは映画と補完し合ってかなりわかる。ほんとに見た方がいいですよ。とはいえ私、これもまだ2022年1月現在見終わってないんだな……このころに手を付けたもの、全然どれも終わりまで終わらしてないということがこうやってリストを作っているとわかる。よくないですね。

 

・一九一一年(劇団チョコレートケーキ)

www.geki-choco.com

 劇場に見に行きました。同じ題材を、パラドックス定数のインテレクチュアルマスターベーションでも取り扱っていて、私はそれがめっちゃ好きなんですけど、一九一一年は彼らを裁いた検事や弁護士の側が主人公で、そうか、そうだよな、こっち側にもひとがいるわけだ、とまず思いました。主役の西尾さんが、ほんとに、ほんとに、ほんとによかったです。

 合わないなと思うところも2点ほどあったんですけど、総じて合う。パラドックス定数みたいにすっごく好き!!!!お気に入り!!!というのとはまた違う、観にいったら絶対おもしろいだろうな、みたいな信頼のおけるおもしろさ。配信も見たんですけど、これも、劇場にみにいってよかったな(特に音響の面で)と思いました。徐々に劇場に観にいってよかった論者になりつつある…

 当然ながら主人公はどんどん苦悩し、板挟みになり、しかして主人公が苦悩したところで幽月さんの助けにはさっぱりならず、歴史は当然迎えるべき結末を迎え、るんですけど、シアタートラムのたしか3列目くらいで観てて、オープニング前の会場から開演までのところで、風のような、家鳴りのような、風が強く吹いているときに家がきしむみたいな音がずっと鳴っていて、劇中でその音が再び現れたときというのが、無政府主義者たちの刑が執行される、その絞首台の鳴る音だとわかったときに、いやだーーー!!!!!!もうこれ以上見ていたくない!!!!!!と思ったが見に来というてなに言ってんだって感じだけどほんとにもう私のキャパを越えますと思った。で、それはそれとして、無政府党、ばんざーい!のところでもこれはどちらかといえばそうだそうだー!の意で鳥肌が立ち涙がめちゃめちゃ出てきたのだけどそれはそれとしてちょっと待ってこれはなんの涙なのよ、の気持ちもあり…それはそれとしてやっぱ気持ち的にぶちあがる気持ちもあり…劇場で観てよかった論者になりつつあるけど劇場で観ることのデメリットもわかってきたのね、めちゃくちゃ泣いてるとき、涙拭きづらいしマスクでほんとに呼吸困難になる…へろへろになって帰りました。観てよかった。劇チョコはことし2022年すごい密度の再演と新作ラッシュがあるとのことなので観に行きたいな。

 

・SweetHome

www.netflix.com

 噂のやつあまりにも気になりすぎて1話だけ見たんだけどまだ1話しか見てない!!!観てください。はい。

 

アメリカンバーベキュー最強決戦!

www.netflix.com

 初めに懺悔しておきますとこれも途中まですごくおもしろく見てたんだけど毎回一人が脱落していく方式なので、参加者全員に感情移入してしまいこれ以上誰が脱落しても悲しい…というあと2話のところで観るのやめています…

 私の推しは本職ITエンジニアのすごくかっこいいおにいさんなんですけどそのひとは人数分作るようなときもまず一つ試作してうまくいったら全部作るなどしていてほんとこうやって普段もコード書いてるんだろうな…バーベキューも肝心なのは理性…だいたいペースを崩した人から脱落していくから…人生を学んじゃうな…アメリカンバーベキューから…それにほんと肉が全部おいしそうで肉をめっちゃ食べたくなります。おすすめ。

 

・おとこたち(ハイバイ)

hi-bye.net

 今はやってないみたいなんですけどアマプラ配信で観ました。つらい。ほんとにつらい。これは身につまされて辛いとかじゃなくて四つの地獄がどれもこれもそれぞれに地獄すぎて辛い。全然私の境遇と似てないのに全部つらみの強度がつらすぎて辛い。って感じ。つらすぎてあんま思い出したくないので感想あんまり書かないですけど一個だけ確認したくて用松さんがやってた役のひと溺死したよね?

 

SHERLOCK(バスカヴィル)

https://www.netflix.com/title/70202589

 Netflixで観ました。シャーロックは絶対いつみてもどんなコンディションでも面白いに決まってるからと思ってついあと回しちゃう…と思っていたらシーズン2が一瞬ねとふりから消えており視聴中断していましたがいまリンク張るために確認したらよみがえってきてるじゃーん!!みます!!!

 

・て(ハイバイ)

hi-bye.net

 これが!!!まじで!!!もう!!!すーーーーーーーーーーっごくつらかった!!!!!!!!!!!!

 2021年7月はハイバイ同時再生の会を開いていただいておとこたち、て、夫婦、と観て、それもてと夫婦は同日に見て、どうかしてんだよな、ほんと……特にては本当につらくて(おとこたちもつらいんだけど、私の話では明らかにない…夫婦も本当につらいんだけど、明らかに岩井の話なので私の話ではない…でもめちゃくちゃ個人的な話だが(個人のブログなので当然すべてが個人的な話だが)岩井のおうちの感じはちょっと私の子供の時の私のおうちの感じと似ているんだよね、家族構成はそのまんまってわけじゃないんだけど、父母の感じが…………………いまは違うんですけど…)同時再生の回出なかったら絶対途中で離脱した挙句途中で離脱してしまったことにも傷ついてぐだぐだになっていたと思うので、本当にありがたいです。ああーつらかったなあーー特に兄…これも兄弟の一番上の兄がまじつらかった…平原テツさん…つらかったです…ホテルはリバーサイドきくたびこのあと一生て…と思うんだろうな…つれえ…

 家族ってさ、その構成員によって見ている姿が全然違うじゃんか、っていうことを、ほんとうに鮮やかに演劇的ギミックでもって全然違うぶりを丁寧に紐解かれてでもだからってなんにも溜飲なんか下りないから!!!ほんと!!!ああつらい!!!いわいの家族と私の家族を分けて考えられない!!!と思っていましたがこのあとの夫婦であきらかに私の家族ではなくいわいの家族の話をされたので若干解呪された感じです。

 

・夫婦(ハイバイ)

 夫婦はほんとにおもしろかったな。ぎょっとしたけど。脚本の縁がちょっとほどけてぽろぽろと首尾が崩れているみたいな感じなんだよね。舞台上のセットも病室みたいな、実家みたいな、区切りがなくて、どっちにしたってぐちゃぐちゃしてるし、岩井は岩井父の役で出てきて、岩井の役は菅原永二さんというおとこたちの主役をやっていたひとがやっていて、なんだか、どの人が誰で、だれがどの人なのか、その境界もちょっと崩れつつあるような、と私は思った…それで暴力が起こるときだけ舞台の上がキリキリと縮み上がる……腹腔鏡手術という言葉を聞くたびに、これもまた一生ああっ夫婦の…と思うだろうな…いわいの頭の中見ちゃったのかなあこれって思うような気持だった。

 

三億円事件、怪人21面相、インテレクチュアルマスターベーションパラドックス定数)

 これも同時再生で観ました。好きな物語をみんなでキャッキャみるほどたのしいことめったにない。本当に何回見てもしみじみと傷だなあと思う三億円と21面相、好きだなあと思うインテレ…インテレ好き…

 

・禍話(ドラマ)

www.asahi.co.jp

 寝る前にリライトをあさるのが習慣なんですけど(やめな)映像になるとホラーって途端に怖くなくなるのはなんでなんだろうな。ふしぎ。でも禍話がドラマ化というだけでめっちゃ面白かったので面白かったです。

 

・病室(劇団普通)

gekidan-futsu.com

 これに関しては記事を改めて感想を書きたいくらい良かった、よかったっていうかうわーおもしろいよ~~~!!!!みたいなテンションの物語では決してないんだけど、じわじわと、いつまでも病室のこと考えてしまう、このあいだお正月に実家に帰った時も病室のこと思った、配信ないかな、家族に見せたいので…あったら絶対見せます。

 小野ゆたかさんが出ているということで観に行ったんですけど、もし小野さんが出てなかったら見逃してたのはもったいなすぎるなと思った。三鷹私の家からはちょっと遠くて、でも公共交通機関に乗りづらく炎天下を自転車で星野ホールまで行って帰ってきた、その往復の道のことを妙に覚えている。じんわりとよかった。セットはすごくシンプルなのに全部の光景が見えている。これが演劇か。って感じ。脚本もよかったし演じている人も全員よかったし演出とか舞台美術とか証明とかも全部良かった。あんま全然わかんないけど全部良かったと思う。もし配信あったら見てください。

 

 リストを見ると7月8月の私めっちゃ元気ですごいな。同時にいろんなものに手を付けて全然片付いてない。2022年1月現在あんまり元気じゃないのでかたづけしよかな。という気持ちになりました。やっぱ毎月ちゃんと書いてください。はい。

2021年6月に観た映画や、映画以外

 今何月だと思っているんですか!?(2022年1月です)

 リストだけでも残しておきたいと思ってこれを書いています。

 

★2021年6月に観た映画

1. 三人吉三シネマ歌舞伎

www.shochiku.co.jp

 一応映画枠で。湊横濱に備えて観ました。歌舞伎って観たことないんですけどこの話はすごくおもしろかったな…人間関係がぐちゃぐちゃに入り乱れて…江戸時代のひとは娯楽が少ないからなおのことこのやばやば人間関係を一生噛み直したりしてたんだろうな…と思いました。最後どっと雪が落ちてくるところが本当に鮮烈にうつくしかった。

 

2. ぼくのエリ 200歳の少女

 Gyaoで観ました。初見だった。TTSSの監督なんだよね、と思っていたけど、手触りは全然違っていて、でもどっちもおもしろかったし、画面のすこしくしゃっとしたテクスチャがぽいなとちょっと思った。最後の腕などがどんどんプールに落ちてくるところが好き。

 

3. 劇場版少女歌劇レヴュースタァライト

cinema.revuestarlight.com

 これ6月だったのか…ついこないだのように感じるのに…まだ上映しているのに…

 映画館で観ました。私はまひるちゃんが大好きで、なので、まひるちゃんがまひるちゃんのまま、はっと目を引く技巧派のまひるの星になっているのが本当にうれしかった。ほんと序盤の面談のとこからずっと泣いてた。映画館で観たんで本当にマスクの下で呼吸困難になっていた。まひるちゃん、ずっとステージの上にいてね。

 

4.モータルコンバット

wwws.warnerbros.co.jp

 これも6月!?!?ついこないだのように思われる。最高でした。リュウカンが最高。クンラオも最高。暴力映画は最高。

 

5.アクアマン

 アマプラで観ました。ルディリンさんが観たくて。ヒーローあんま得意じゃなかったけど、おもしろかった。ルディリンさんのお顔はあんまよくわからなかった。

 

6. パワーレンジャー

 これもルディリンさんが観たくて。かわいくてよかった。ヒーローものかと思いきや、さわやかハイスクール青春もので、ほんとによかったな…

 

☆2021年6月に観たり読んだりした映画以外

・EXO

youtu.be

 カムバとはかようにうれしいものなのか!!!!毎日0時にTwitter更新を待つなどしてわくわくすごしました。たのしい。曲もダンスもかわいくて、でぃおくんも兵役から帰ってきたし、すごく嬉しかったです。やっぱちょっとメンバーが少ないのはさみしいけど。kpopアイドルの兵役のことも、少しずつ考えていきたい。

 

・金輪町コレクション

www.ikiume.jp

 配信で見逃した分、円盤を得て観ました。落語とかもあっておもしろい。

 

・外の道

setagaya-pt.jp

 劇場に観にいきました。観にいってよかった、と思った。たくさんのひとが、外の道に関しては、配信じゃなくて観にいってよかった、という旨の感想を書いているし、わたしも普段はあまりそういう言明を肯定したくないなあと思っているところではあるけど、外の道に関しては、(配信も観たけど)わかるなあと思った。本当に怖くて、その本当に怖いやつが離れているとは言え同じ空間に、いる、ステージの後ろのところが大きい窓になっていて、その向こうに、いや向こうにいると思っているかもしれないけどもしかするとこっちにも、いる、客席の上にも下にも後ろにも暗闇が、いる、……と思えるのは劇場にいて同じ空間を共有しているからなんですよね……普通のこと書いちゃった。あとWIPとほんとに全然話がちがっていておもしろかった。やすいさんのおでこに氷、入りまーす!のところ、あまりにもよすぎてわが目を疑っちゃったよ。

 

スーパーカブ

 6月は8話と9話を観た。免許を取ったら最終話を観ようと思って、実はまだ免許を取ってないので、まだ最終話を見てない。

 

・<ビストロ・パ・マル>シリーズ

www.tsogen.co.jp

 1作目2作目は実はその昔読んだことがあって、このたびドラマ化しそのうえ小野さんがドラマに出るというので!!!再読しました。3作目のマカロンとマカロンのみ初読。もともと、昔に読んだときも、やさしくて料理もおいしそうだし、好きだなあと思っていたけど、大人になってから読むと、なんとなく、犯罪者へとか悪意がある者へというだけではない、人間全体へのちょっとだけひんやりした視線があるような気がして、しかしそれでもやっていく、というのがおもしろい。1作目2作目もトリックとか細部まで全部覚えてる話と、全然何も覚えてない話があったりして、再読ってあんまりしないんですけど時々するとおもしろいなと思った。

 

・シェフは名探偵

www.tv-tokyo.co.jp

 けっこうキャラクターが改変されているのに、その改変が全部気持ちよくて、原作も面白いし、小野さんも出てるし、最高のドラマでした。西島秀俊さんのこともめっちゃ好きになった。ちょうどこのころ仕事が忙しくて、1週間に1話のドラマでどうにか命をつないで、ふつうの元気な時に見たらよかったねえってにこにこするだろうところでぼろぼろに泣いていた覚えがある。そういうときにも信頼できるドラマでした。ほやぼーやがいるのも、見えてるよ、って感じある。良。熊井さんもめっちゃ可愛かったし、熊井さんが林檎剥くシーンほんとによかった。石井杏奈さんもめっちゃよかった。ソムリエは名探偵も全部観ました。かわいくてすっごくよかったです。こういう、さらさらしたドラマの効用って、こういうとこにあるんだな、ってすごく身に染みた。

 

・電話(劇団普通)

gekidan-futsu.com

 期間限定配信で観ました。観ようと思ったきっかけは、2021年7月にあった劇団普通の新作公演に小野さんが出ると知ったから、絶対見に行くけどそれはそれとして劇団の様子を知っておこう、と思ったからなんですが、ほんとうに観てよかったな。電話はすごく短くて、しかし実家から離れているものなら(もしかすると離れてなくても)かなり身に覚えのあるしんどみがむちゃにじみ出ている。でもふしぎだけど、厭という感じではないんですよな。ひとつには、劇団普通の公演は全編茨城弁で演じられていて、それがわたしにとってはネイティブ言語でないからというのもありそう。私はきょうだいの一番上なのでフィクションでもたいてい兄弟の一番上にどぶどぶに感情移入してしまうんですが、電話のおにいちゃん、わたし、実家出なかったらこのようになっていたかもな…とやはり思った。

 

ラーメンズ

 2021年の正月からちまちまと配信を見ているが2022年1月現在まだ見終わってない。ゆたかな水源。全然覚えてないけど仕事が限界すぎて帰ってきてからフィクションを摂取する時間がなく、でもかろうじてラーメンズは観れたというところなんだろうな。そういうサプリメント的よさもあります。

 

・グラウンドゼロ

youtu.be

 マブリーのすげえステゴロ暴力のやつ。PUBG一ミリも知らないけど最高でした。

 

エレンディラちくま文庫

www.chikumashobo.co.jp

 これは読書会でおすすめしてもらって、読んだらほんとに好みでおもしろかったやつ。いつもありがとうございます。

 表題作のエレンディラはほんとにつらくしんどくてもう再読したくないなと思った。翼の生えた大きい男の話が好き。ちょっと肩甲骨は翼の名残みある、というか、時系列でいうとサンプリングは逆なんだろうな。マジックリアリズムというやつが多分間違いなく好きだろうなと思いました。

 

 こうして時間がたってから感想を書くことの効用、ひとつには覚えてるやつと覚えてないやつ、感想をいっぱい書きたいやつとそうでもないやつがあって、時間経過による自分の中への残り具合がわかることがある。などといっていないで毎月ちゃんと書きなさい。はい。2022年はがんばります。

2021年5月に観た映画や、映画以外

 5月は映画を一本しか観ていませんが、そのかわり演劇の配信をめちゃくちゃ観ました。あと生まれて初めて自分の意思で劇場に行って演劇を観るということもした。

 

★2021年5月に観た映画

1.天才画家ダリ 愛と激情の青春

 あまぷらで観ました。これが……ロバートパティンソンが主人公なのかと思いきやハビエルベルトラン氏のロルカが最高最強によくて愛が重たく頭がよくて引き際を心得ているのにどうしてもなにかが後を引いてしまうすごいめっちゃよかった……観てほしいです。そもそもわたしは文化人のわちゃわちゃが好き。観てないけどプライベートジョークもあって、それはそれとしてロバートパティンソン氏への熱い視線もあり、それでいてロルカにめちゃくちゃ心をやられちゃった。あとブニュエルもずっといらいらしててすごくよかったな。ふたりが月光の差す中でボートから海に入っていくところ、中原中也の湖上じゃんって思いました。湖上やるふたり、好きになりがち。観てください。

 

☆2021年5月の映画以外

・太陽(イキウメ、同時再生)

www.youtube.com

 同時再生で2回目観ました。何回も観ている人々はその分だけ気付きが多くてすごいしありがたい……前に観たときは鉄彦さんのことをほんとのこどもの俳優さんが演じていると思っていたので今回の方がよりひとえさんのやばすごさを感じることができました。

 

・S/N(ダムタイプ

www.ntticc.or.jp

 配信で観ました。最初に解説を読んで、よっしゃ勉強するぞ!という気持ちで観たら、インスタレーションと講演会とお喋りと夜に見る夢の間くらいな、まぜまぜの、ふしぎな感じだった……

 

・タージマハルの衛兵

www.nntt.jac.go.jp

 お借りした円盤で観ました。いいたいことがめちゃくちゃいっぱいある。こうやって書いていると月に1回くらいはいいたいことがめちゃくちゃいっぱいあるものにぶち当たっていて幸福であることだなあ。これも実は同時再生で観たんですけどこんなにみんなが褒めていて同時再生じゃなかったら途中で観るの辞めてたかもしれん。とくに1幕から2幕の間のところ。つらすぎる。考えることがいっぱいある。タージマハルに関しては、こころがふたつある~~って感じなんですけど、ひとつのこころはつらいつらすぎるでもこういうことこの世にいっぱいある皇帝のこと殺さなくたっていうこと全部聞かなくたってもうちょっと別の道があるジャングルの中とか……って思うこころ、もうひとつは、フマとバーブかわいすぎるかわいすぎるよおあとつらい話はめちゃくちゃ好きだよおと思うこころ……赤剥けの皮膚に海水をすり込むと痛くて気持ちいいみたいな……(???)玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだじゃんとか千種草一じゃんとか言いたい放題していた。そういう、いたましいんだけど、叙情があるように思って……あと噂の成河さんをここで初めて観ました。ものすごい。あまりにも気になって新国立劇場の物販でパンフを買ってしまった。いつの日か何もかも大丈夫になったら(そんな日が来るのかわからないが)ほんとのタージマハルに旅行して自分がどういう気持ちになるのかたしかめたい。

 

舞台芸術スタッフの仕事 照明

www.youtube.com

 2021年8月現在まだ2までしか観ていないんだけど。いろいろ観ていて、照明というもの、ひょっとして観客の情動に多大な摂動を加えているよな!?ということに気付き、照明のことがすごく気になってる。照明がすごくいいと勝手に心が動かされるもんね。映画だと気付きにくいんだよな、たぶん絵作りと切っても切り離せないのでだと思う。音楽とかと近いけど、視覚なので、うわ、わたし今なんかどうも演劇観るリテラシが上がったのか重要な瞬間にきちんと気付けた!?と思ったら照明に誘導されてたりするんだよな。おもしろすぎるでしょ。学びたいです。

 

カラマーゾフの兄弟(中巻)

 中巻まで来ました。8月時点でまだ下に入ったばっかなのはなんでだろ…

 

・ヒトはなぜ神を信じるのか 信仰する本能

www.kagakudojin.co.jp

 それこそドストエフスキーとかもだけど信仰というもの私の主観としては私は全然わからないんですけどわかったほうがいろいろと解像度があがりそうだなって思っていて、わかりたいな~と思って読みました。ひとがなぜ神を信じるのかはそういう仕組みだからと書いてあった気がする。そうなのかなあ(そうは思っていないひとの方が多そうなのであまり求めていたものとは違ったな、広く共有されている概念をわかりたかったので)と思ったけど、すごいいろんな事例がいっぱい挙げられていたのでなんとなくその後も物語の中とかに信仰が明言されてはいないが下敷きになっているときにあっこれ信仰がある人にはわかるように描いてあんのかな!?って前よりも気付けるようになった気がする。

 

・純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語

www.kawade.co.jp

 ラテンアメリカ文学もそろそろ読みたいよな~と思っていた矢先おもしろいよっておすすめしていただいて読んだらほんとにすごくおもしろかった。好きなタイプのファンタジーとこの世の混ざり具合、乾いた残酷さ、骨を痛める湿気、マジックリアリズムってやつだと思うんだけどこれがマジックリアリズムなら私マジックリアリズムが好きだわ。と思いました。表題作はつらくて読み返せないが天使が鶏小屋に埋まってるやつ好きだ。

 

・ダンピアのおいしい冒険 2

matogrosso.jp

 コミックス2巻がでたので得たうれしみ。昔の児童書ってイギリスの本が多いから航海ものがいっぱいあるんだよね。そういうので育ったので航海もの好きなんだよな。冒険ものとかも。ダンピアのキャラクタ造形が絶妙ですきです。あとこんなにかわいく描かれてるダンピアだけどあとで読んだ方のエレンディラに入ってた短編ではダンピアとかいうやべえ略奪者という文脈で書かれてていや~~おもしれ~~~って気持ちになりました。

 

イプセン作『ヘッダ・ガーブレル』を読む(東海大学の講義)

www.u-tokai.ac.jp

 この日ちょうどおやすみだったんで観てみるかって思って課題図書を借りてぎりぎり講義に間に合う感じで読んで講義聴くっていうめちゃめちゃ大学生みたいなことした。ほんものの大学生だったときもやってないくらい理想的大学生だった…それはともあれヘッダガーブレルは主人公の女の人のなまえなんですが、これがきっつい話でなあイプセンがこのときひょいと取り上げたこのわだかまりは2021年になっても別にどうもこうもなっておらずそのままここにあるわけよ、げえ、これが戯曲の強さってやつ……私はずっと演劇はこの世のここにある話をそのまま切り取って舞台の上に持っていったときそれって何がおもしろいわけって思ってたけど何がおもしろいかはちょっとずつわかってきた気がする、言語化はできないけど、少なくともおもしろいと感じるチャネルを獲得しつつある。それはそれとして講義の主題は翻訳戯曲を読むということのおもしろさだったのだけどここで課題になってた訳と私が読んだ訳がまた更に違っていてそれもおもしろかったです。生まれ変わったら文学部の学生になりたいなってちょっと思った。

 

・ヘッダ・ガーブレル

www.iwanami.co.jp

 この訳で読みました。うすくて登場人物もキャラ立っててすごく読みやすいんだけど、あと古い戯曲だからってだけの共通点しかないかもしれないがこの前に読んだ三人姉妹ともひきあわせて思うと、生きていかなくちゃいけねえのかよ!おい!のあと、それでも生きていかなくてはね、になるか、生きてかなくてもいいでしょ、になるかの違い…て思った…わからんけど…

 

BTS

www.youtube.com

 世界のBTS、なんでこのタイミングでずぶっとなったかって、この夏はなんとEXOカムバがあるんでそのような気持ちが盛り上がっていたところにちょうどButterのリリース日になんとなく暇でTLに流れてきたMVを覗いてみたら真ん中で踊って手の甲にキスをする紫の長めの髪のおにいさんが本当に信じられないくらい完璧にうつくしいお顔をしていてびびりつつも目が離せず、ほんとにだってびっくりするくらい完璧なんだもん、ジョングクさんでした。のちに知ったが年下だった。まじか。こわい。ジミンちゃんさんがすきですがもはやみんな好きです。豊かなMVとアルバム群、そしてほんと信じられんくらいの頻度で上がる動画と写真、これがカムバか~~って思ってたけど冷静に考えてそんなわけない、これがBTSか!!そりゃ世界中で大人気になるわけだよ!!!すごいんだもん。推しが増えるとこの世が明るくなります。この夏はほんとにBTSのおにいさんたちがいなかったら生き延びられなかったかもしれないな。ありがたいな。みんな元気でいてください。アルバムほしいです。

 

・鋼の糸(JACROW)

www.jacrow.com

 これは私が初めて自分の意思で劇場に行ってみた演劇です。おもしろかった。配信も観た。めちゃくちゃ気になり俳優であるところの今里真さんがでているので観にいったのですが今里真さんはめちゃくちゃよかったです。あと物語が普通にすごくよくできてて全然ノーストレスだったがためにあんまり思わなかったが話がめちゃくちゃよくできてる。作中ですごく長い時間が経つのだけど全然置いてかれたりたるいなと思ったりしない。弊社わりとくそオールド会社なのでわかるわかるそれあるよと思いながらでもそれって結局この世でそういうやばムーブにあったときにあっこれ鋼の糸で観た!てできるからこの世の生きやすさもぶち上がるんですよな。ありがたい。あと最前列だったのでまじでキャパオーバーだったので未だにあんまり頭がまとまってない。すごくおもしろかった。初めて観る演劇がこれだったの、実際激しく幸運だと思う。

 

・スリルミー

horipro-stage.jp

 配信で3ペアとも観ました。観てるときはおもしろいけどそんな好みど真ん中でもと思ったけどあとからじわ~じわ~とあーーまた観たいかもという気持ちになったのはやっぱみてるひとがすごく多くてみんなの感想を見ることができたからかな。数ってすごい。ほんとみんな観ててお祭りみたいでそれもおもしろかったです。ヤマコーペアは熱量とスピードがすごいし俳優のお二人のパーソナリティは彼と私が逆みたいでそれもおもしろい。松山さんのお声が好きです。成河さんと福士さんはそりゃ好きよ。成河さん観るのはタージマハルに引き続き2作品目ですがかわいいときまじでかわいいなこのひとは。でもこわいときまじでこわい。すっごくよかった。あとにいろさんとまりおさんは……あの……キスのとこについて言及してもいいですか?いやほんとにさあざと!!!ってわかってんのにほいほいとつられちゃうのわりとめっちゃくやしいんだけどさすがに何をどうすればオーディエンスが沸くか完璧わかってんだろうな、やばくて、やばかったです。トークショーもおもしろかった。こういう世界があるんだなって思った。

 

・ワーニャ叔父さん

 先月に読んでた三人姉妹とおなじ本の前半。光文社古典新訳文庫です。三人姉妹よりつらいかなと解説を読んで身構えていたら三人姉妹よりもっと散文的でつらいところまで辿り着けなかったって気持ち。でも生きていかなくてはいけないわけ、こっちではもっと明確に、死にたくても生きていかなくちゃいけないわけ、生きてる意味なくても生きていかなくちゃいけないんだよって言ってるなって思って、どうしたんだよ、チェーホフ、でも全員どうしたんだよなんだよなこの世の人間はよお……話がでかくなっちゃった……

 

スーパーカブ

 アニメ引き続き観てます。小熊さんがどんどん強くなる。

 

 まとめてみて思ったが5月は衝撃がでかいものを見すぎではないか!?どこにそんなキャパがあったんだろう。このように毎月やっていきてえもんだ。自分のキャパとかを心配しすぎてもしょうがないということでしょうか。たぶんそうだな。

2021年4月に観た映画や、映画以外

 4月は年度が替わったばっかりで仕事がまだあんまり忙しくなかったので結構いろんなものを観たり読んだりしてます。演劇の配信をめっちゃ見てる。パラドックス定数以外の演劇もめっちゃ面白いし、だいたいわざわざ人がお勧めしてるときはある程度以上にはおもしろいな、っていうことがわかってきたので、ほいほい観るようになったからです。あと本もちょっと読んでる。暇だったのかな。いいことだ。

 

★2021年4月に観た映画(4本)

1.ドラッグウォー 毒戦

 2019年11月から毒戦BELIEVERで踊り狂っていながらこのタイミングで初めて観ました。なんかタイミングが合わなくて……いろいろなひとが書いていた通り、本当に湿度が全然違かった。ドラッグウォーはからからに乾いていて、ビリーバーはびしょびしょに濡れている。聾兄弟が(こちらは兄弟)けっこうがっつり銃撃戦をしていてそこがすごいよかった。あと高速の料金所を見るときドラッグウォー毒戦じゃん……って思うようになった。ドラッグウォーの麻取と組織の犬は絶対付き合ってないと思う。でも付き合うよりやばいでしょ。どうしよもねえ。ほんとこれをリメイクしてよくあれになったよなと思いました。ほんとに全然違う話だ。

 

2.パンズラビリンス

 前々から名前は聞いていて、絶対好きそうだなと思っていて、そして完璧好きなやつだった。話の流れも好き。モチーフも好き。文法も好き。画面のつくり方、絵の具合も、パンのぎしぎしした動きも終わり方まで全部好きだな……疲れたときにポケットから取り出してすすりたいタイプの好きさでした。スペイン内戦、詩人のことなど考えてしまって、そこもポイントでした。フェアリーテイルで育ったんだってば。理不尽で恐ろしくて必ずしもハッピーエンドじゃないし自業自得のうち悪いことはきっちり返ってくるくせにがんばったって報われるとは限らない物語で。Gyaoで観ました。

 

3.ドリーの冒険

www.youtube.com

 外の道WIPの一環で観ました。女の子が本当に樽に入って流れて行ってびっくりした。

 

4.愛を読むひと

 Gyaoで観ました。サムネが男女ラブストーリーっぽかったので、わたしこれ見れるかな(男女ラブストーリーが得意じゃないので)と思ったら、確かに男性(てか男の子)と女性が出てきてそこにラブはあるのだけど、全然違う話で、これ見たことありますか?舞台は第二次大戦後のドイツなんですけど、どうしてほんとに、前半と後半が全然違う話みたいで、でもきっとその全然違う話観たいって思うところが狙いなんだろうなって思って、後半はまったく違う方向でわたしこれ見切れるだろうか、しんどくて、と思ったけど、見てよかったし、なにかものを考えるときに、生活の部分を落として考えていたとしてそれってほとんど何も考えれてないというのと同じでしょ、と思ったし、牢獄にいること、そこから何かを学ぶと思いますか、というのも……いま見たらアマプラでもNetflixでも観れるみたいでした。

 

☆2021年4月の映画以外

ジーザスクライストスーパースター

 配信で観ました。名前はさすがに知ってたけど見るのは初めて。それでさあ……なにをあたりまえのことをと思うと思うんだけど……め~~~っちゃおもしろかったんだよねえ……ストーリーはめっちゃ原作(ていうか)に忠実なんだけど、演出か?これが演出なのか?あと曲が本当に誇張でなく全部キャッチーですげえんだよな。イデア界のアメリカの高校生たちはこういうのを観てレポート書いたりとかしてるよね。なんとなくのイメージだけど…

 

・外地の三人姉妹

deathlock.specters.net

 これも配信で観ました。考えたこととか言いたいことがいっぱいある。わりとこのあともいろいろな作品のことを考えるときに参照するかもなと思います。この時点では原典の三人姉妹を知らなかったのでどうなんだと思いつつ、知っていて、このあとどうなるかわかっていたら全然違う味がしたろうな、翻案の巧みさに目を惹かれてしまったろう(実際翻案はむちゃくちゃ巧みで、こんなにきれいに持ってくるということできるすごい…と思う、ほんとにすごい)と思うと、なんでもそうだけどそのときの観劇体験はほんとにそのときばかり、ほかのときにはまた別の気持ち……mergeはあったんだみたいなはなし……(ほんとかな)おそろしいがめちゃくちゃおもしろい。

 三人姉妹はだいたいの人が読んだことあるという体で書くね。あらすじとかはリンク先に書いてある通りなんですけど、モスクワに帰ろうよ、が、日本に帰ろうよ、になっているの、この時代設定とシチュエーションが、韓国映画でむこう側からはいくつか観ていて、それで思い入れがよけいにある、ないとは言えない、だけど……しかして(観ているときにはそこを分離することはできなかったものだけど、知らないので)三人姉妹自体の主張も底の方から叫んでくる、どうしようもない、ほんとにどんどんどうしようもなくなっていく、それでも生きていかなくては、生きていかなくては、が、外地の三人姉妹では、生きていくのをやめるのがロシアの三人姉妹よりももうちょっとたやすい、命は実際に危険に晒されていて、本意でなく生きていけなくなることが全然ある、それでも、生きているうちは生きていかなくてはいけないのか……みたいなのがぐちゃぐちゃになって、あとそもそも私は私自身が三人姉妹の長女なので、一番上のおねえさんにごりごりに感情移入し、つらいつらいと呻きながらそれでもとにかく観るのがやめられない、こういうの、おもしろいともまた違くて、目を離せないみたいな感じ、そうしているうちに、一番最後の、舞うところ、その舞の手のしずかさ、かろやかさ、または不器用さまで、よかったね、終わってよかった、って気持ちになって、ひんやりした頭でそれまでずっと観ていたんだけど、その一番最後の踊りのところで、なんだかわからないけど箍が外れたようになってびゃあびゃあ泣いてしまった…………

 わからないけど現地で実際に観ていたらきっと音や光や実現していることにたいする衝撃が大きくてこれほど素直に受け取ることは難しかったかもしれない、まだ慣れてないからかもしれないけど、と思うと、このようなかたちで観ることができてよかったのかもしれん。て思いました。めっちゃ泣いておいてなんだけどめっちゃ泣いてよい舞台だったと思っていいのかわからん。でもこのわからんの棘があるおかげでちゃんとわからんでいられるなあと暗殺とかお嬢さんとか京城学校とかも観てて思うな。

 

スーパーカブ(漫画とアニメ)

 全くの余談ですが(すべてが全くの余談ですが)いま二輪免許取ってんですよね。小熊さんがひょいひょいと乗ってるからそういうもんかと思っていったら全然違くてすごくむずかしい。小熊さんはすごい。小熊さんの見た目が好きですがアニメを見ているうちに中身もどんどん好きになりリスペクトせざるを得ない。アニメ自体も、すごくゆっくりのテンポと温度で、カブにまたがって走り始めた途端、スモーキーな色味だった世界がぱあっと彩度があがるの、アニメだ!!!って感じでたいへんよいです。アニメ見終わったら小説も読みたい。

 

・聖地X(イキウメ)

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 イキウメのyoutube配信作品の中で一番最後に観たんですけどこれ、これめっちゃおもしろいよ!!!かなり好きなタイプのSFでした。円城塔のもうちょっとわけわかるバージョンてかんじのテクスチャ。山田輝夫を好きにならざるを得ない。あと金輪町の味が一番濃くてそういう意味でもコレクションに近くて、ゆかい、こわい、かわいい、おもしろい、とかがねじねじ飴になっていてすごくよいです。あとほとんどはじめてみた森下さんが邪悪じゃないし怖くもない作品。

 

ソーイングビー(1話だけ)

 あまぷらで観ました。ミシンが欲しくなるので危険。

 

・三人姉妹(光文社古典新訳文庫

www.kotensinyaku.jp

 前述のように外地の三人姉妹を観てうわ~~となったのでこれは本家の三人姉妹も機会があったら見たいがともあれまずは読むしかあるまいと思って読みました。そうしたら、外地の三人姉妹も、骨組みは、かなりめちゃくちゃ忠実で、ていうかめっちゃ忠実だったんでだいぶびっくりしました。でも響きは全然別になっているの。でももしかしてロシアのひとはいまこれを読んだら近い感じの気持ちになるのかな。生きていかなくては、の響き方が全然違うんですってば。こっちの三人姉妹だと、何はともあれ生きていかなくてはね、生きてるんだから、って感じがして、でも外地の三人姉妹では、どうして生きていかなくてはいけないの、が、生きていかなくては、の向こうから聞こえてくるのは、前ってどっち、のせいなのかな……三人姉妹の項なのに外地の三人姉妹の話をしてしまう……

 

カラマーゾフの兄弟原卓也訳、新潮文庫

 ついに読み始めました。ドストエフスキーはこのまえに罪と罰、悪霊を読んでて、どっちもめっちゃ面白かったので、満を持して……これを書いている2021年8月現在まだ読み終わってないので読み終わったら感想書くね。最初イワンのこと推しちゃうに決まってんでしょって思ってたけどいまのところミーチャのことどんどん好きになっちゃう。破滅に向かって走っていく男が好きなんだ。

 

・カジャラ

www.youtube.com

 カジャラの安井さんはイキウメの安井さんとはまた違くておもしろい。なんかイキウメの安井さんよりもつめたく感じる。小林さんも安井さんのことめっちゃうごかすのめっちゃ楽しいんだろうな。頭蓋骨のやつとピーポーのやつと保険屋さんのやつが好きです。

 

・外の道WIP

sotonomichi.jp

 外の道WIPでは作っている途中の途中までの台本と映像も公開されていて、それを一日にひとつずつ見たりしました。劇チョコのアクターカメラみたいに、演じる人がかわるがわるにカメラを持って、そのひとの視点の映像が見られたりする。全然違う方を向いていて、すごく面白い。公演が終わったので別に大丈夫かと思いますが実際の外の道は途中まではけっこう一緒だったのに最終的には本当に全然違う物語になっているように私は感じて、でも観ている間に、うわ、全然違うじゃねえか~~!!!という楽しみ方ができるというのはめっちゃおもしろいなと思いました。

 

・インテレクチュアル・マスターベーション(同時再生)

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 もう何回目だか覚えてないけど同時再生で観ました。ひとときゃあきゃあ見るのに、インテレはめっちゃ向いてると思う。温度が高いので。すごく好きだ。

 

・誰に見しょとて

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 余談ですが(全部余談ですが)しごとで化粧品にかかわることになることがあって、でもわたし、自分の顔に塗るものとしての化粧がすごいきらいなんだよね、でもモチベあげなきゃな~と思って、読んだ。素直におもしろかったです。顔にもっといろんなもの塗りてえと思うようになったわけではないけどやらんとしている方向性はわかったし(ほんと?)おしごとのモチベーションはあがった。久しぶりにゼロ年代日本SF読んだな。やっぱ私これで育ってきたんだよ。って思いました。

 

 こうやって振り返ってみると4月はめちゃめちゃいろんなものを観てるし読んでるな、すごい……いつこんなことやってたんだろ……と思いますがそういえば最近は週末を免許取得に捧げてるから時間がないと感じるのかもしれないな…教習自体はそんなに時間かからないけどそのあとくたくたになっちゃうし…

 このころ久しぶりに図書館に行って本を借りて読んでってことができてたけど今またできなくなっちゃったから取り戻したいですそっちも。重たいやつだけじゃなくて軽くておもしろいものも読んでいくのがいいんだよな。でも選ぶのが大変で…元気がないからかな…あと演劇の配信もっとごりごりと手を伸ばしていきたいな…このように振り返ることにもよい効能がありそう。

2021年3月に観た映画や、映画以外

 2月、あんまりにも映画を観ることができず、このままではやばい、魂がやせ衰えてしまう、と思って、3月はけっこう意識的に映画を観るようにしてた覚えがあります。それでも4本。まじか。今更ですけどやっぱ私配信で映画観るの向いてないのかな。ていうかものすごくたくさんの中から自分の欲するものを見つけ出す才能がない…などといっている場合ではない。全部観ればいい。それはそう。

 

★2021年3月に観た映画(4本)

1.ブレンダンとケルズの秘密

 ずっと前にお勧めしてもらってて、気になるな…と思いつつ観ないでいたら、アマプラ見放題配信最終日に最終日だよ~!っていうツイートが回ってきて、慌てて観ました。今はレンタルになっているみたい。ものすごくよかったです。もともとケルト文化は妖精物語と音楽を中心に好きだったけどそれらを飾る文様も好きで、アニメの絵、癖があって最初は好きになれるかなと思ったけど、くるくる回る太陽や植物やちいさくてとげとげした紋様が、これ、象られた力じゃん…!!!!!と思って(象られた力好き)めっちゃ好きになっちゃった。最後の方、物語になるところ、西の果てから来た美丈夫になってしまうところも好き。観てよかったです。

2.ソングオブザシー 海のうた

 これもブレンダンとケルズの秘密に引き続いてケルトラソンをしたときの、こっちもすごくよかった。おにいちゃんと妹の話で、妹が特別で、こりゃしんどい、と思ったら、後半にかけてきちんとおにいちゃんの話でもあって、引き継がれるつらみ、ケルピーが指してきたもののこと、魔女が指してきたもののこと考えちゃう、でも絵はあくまでうつくしくて、それに文法が知ってる妖精物語なんだもん、そりゃフェアリーテイルは残酷だよ。これも観てよかったです。ときどきこうやってジュヴナイル分を補給すると健康に良い。

3.容疑者X 天才数学者のアリバイ

 アマプラで観ました。ジヌンさんが目当てだったんですがジヌンさんももちろんながらリュスンボムさんがむちゃくちゃよかった。あとライラックの花。あれは何。じぬんさん(じゃないけど)にあんな……でもわかる……じぬんさんはそういうこと素でやるやつ……原作とはまあまあ違うらしいですが私は原作未読なので筋は普通に面白かった、けど、となりのおうちの人の境涯がしんどすぎて……しかしじぬんさんはめっちゃよかったです。

4.エヴァンゲリオン

 なぜこのタイミングで破かというと、その昔序だけ見たことがあって、それが私のエヴァ履修のすべてだよという話をしていたら一緒に見てくれるひとがいましたので……すみません……でも絶対私が好きそうだなって思った。と思っておきながらまだ急を観ていないんですけど。全然わかんないけどみんな全然わかんなかったって書いてあるから安心。綾波のこと当然ながら好きになっちゃいそう。マリも。戦う女の子が好き。人格形成期に戦う女の子を摂取したからです。あの子もあの子も、きっとエヴァにルーツがあるんだよな。って思いました。

 

☆2021年3月の映画以外

・グッドオーメンズ(6話)

 ずっと積みに積んでいたんですけどこのときついに最終話を観た!!!とっても元気になるなと思いました。こういう、きちんとハッピーになることがわかっているもの、私の主食ではないんだけど、でもあんな、ベンチで手を繋ぎながら全部終わったねってお酒を回し飲みしてるの最高じゃん?私は見ました。あとそのあとんとこもわかってても好き。続き作られるんだよね。うれしいな。今度はちゃんと追いかけたいです。

・しがらみ紋次郎(モダンスイマーズ)

 モダンスイマーズは劇団だけどしがらみ紋次郎は人形劇(の映像化。がんこちゃんみたいなやつ)。どういうことなんだ。あとすごいくず人間を描くのがめっちゃうまいという前情報を得ており、どういうこと、と思っていたけど、もうねえめちゃくちゃくず人間が出てきてすごいよかったし山賊みたいなやつは手からロケットパンチを出すのにしんみりしたところでは本当にうつくしく雪を降らしたりしてもうよくわからんけどぶちあがっちゃう。のでおもしろかった。もう一回見たいかって言われるとくず人間ばっかなのでつれえ気持ちになっちゃうからちょっとあんまりやなんだけどでももし人形劇じゃなかったらもっと生臭くてめちゃくちゃだったろうし山賊は手からロケットパンチは出さなかったろうな。人形劇でしかできないことをやっててすごい。おもしろかった。youtubeで配信してたやつで観ました。エンディングの音楽が軽快なかわいい歌でほんとなんなんだよー!!という気持ちになりました。おもしろかったです。

ダンジョン飯

 kindleでセールしてたときがあって、かっとなって買いました。2018年くらいまでは献血ルームでちまちま読んでいたのだけど、その後いろいろと急展開があり、ふつうにわくわく読んじゃった。すごい好き。告白するとぼくはチルチャックにわりとよくない視線を投げてる。あとマルシルとファリンも好き。マルシルは普通に推し。理屈が通ってんだか通ってないんだかな魔法の具合も好き。おもしろいよ。

・金輪町コレクション 甲

www.ikiume.jp

 配信で観ました。なんで甲だけかというと配信期限を勘違いしてて乙と丙は見逃したから……(のちに無事円盤を得た)。なんといってもやさしい人の業火な『懐石』が一番いろいろ言いたいことある。ぼくはどうしたって助けられた青年の目から見ちゃう。懐石がどんだけ業火なのか、わかる、わかるよって言いたくなっちゃう。あと縛られもりさんのやばみ、ひとえさんのもう全然わからなくなってる表情、好き、好きだし言いたいことがいっぱいある、人の感想が聞きたいけど全然わかってない人の感想は全然聞きたくない(わがまま)……あと箱詰め男もやばいですよね。これは万人がわかるやばさですよね。やばすぎですよ。安井さんが息子なのかよ。かわいい。はまだしんやさんの声だけなのに声だけでやばさがやばですよ。森下さんのこわさ。懐石のひとえさんもだけどイキウメの俳優のひとびとは怖い顔をするときにすごくにこにこしていて本当に怖いよね。そういうおはなしがほんとに好きです。

 

 こうやって振り返っているとこの2月や3月くらいから演劇の有料配信のやつを買うことに全然躊躇がなくなってきているのがわかりますね。それでも最初はう~~高いけど絶対現地には行けないもんな絶対見たいし…と思ってたけど最近はもうちょっと心のハードルが下がった気がする。だってとにかく今ここで何でもいいから見ないと本当に見れなくなる可能性が全然あるということが心の底からわかったので……プライベートジョークとかで……ほんとうに……

 あとこの月なんとアニメ映画を3本も観てたということがわかってちょっと面白い。アニメ映画めったに見ないのに。そうこうして2020年度も過ぎていったのでした。

2021年2月に観た映画や、映画以外

 およそ半年遅れで書いています。年末ベストに間に合うのか。

 2月はいろいろ限界だった覚えがあり、実際ほとんど全然観れてません。よく生き延びたもんだ。えらい。

 

★2021年2月に観た映画(2本)

1.AKIRA

GYAOで観ました。噂には聞いていたけど、めちゃくちゃおもしろかった。アニメ映画、もともとあんまり得意じゃないはずなんですが、AKIRAはめっちゃ好きなタイプのSFで(ていうかたぶん逆なんだよね、わたしがめっちゃ好きなタイプのSFだなと思いながら読んだり見たりしてきたやつの方がAKIRAの影響を受けて作られている…)特に鉄雄からいろんなものがぼこぼこいっぱい生えてくるところとかラボの計器からびろびろデータが出まくったり人形がいっぱい集まってこわいなんかになったり、そういういところの映像表現が凄まじくて気持ち悪くてめちゃくちゃよかったです。中止だ中止。

 

2.KCIA 南山の部長たち

映画館で観ました。絶対観たくて、初めて行くところにあるけっこう遠い映画館まで自転車で行った。行ってよかった。スクリーンで観てよかった。最後のところ、実際の裁判の映像が入っていて、ほんとのことなんだよな、って、肝が冷えるけど、ほんとのことじゃないみたいに、登場人物はすごく絞られて、ごく少数の間の人間関係のぐちゃぐちゃの間にものすごくたくさんの命が握られてる、えぐ……という気持ちになります。それにしたって豪雨の中壁をよじ登ってしまうイビョンホン、びしょ濡れで盗聴するところも、あと撃ち殺したあと血で滑るところも、支離滅裂すぎる、でも支離滅裂すぎるからこそ、逆にほんとのことなんだろうなって感じる……酷薄で親密なイソンミンさんもめちゃくちゃ演技よかったです。映画館で観てよかった。

 

☆2021年2月の映画以外

・オールナイト日乃丸(youtube配信)

 最近はバトルMC呂布カルマよりも音源で聴く呂布カルマの方がずっとずっと好きで、日乃丸はもともと(あんまわかってないんですけど)呂布のクルー(かどうかも微妙、レーベルというには距離が近いけど)であるところのJCPのリアルイベントであったところが緊急事態宣言などで配信になって、それがまあまあアーカイブ残っているので、つまりDJやMCやをふだんはしてるおじさんやおにいさんたちが夜っぴておしゃべりしたりゲームしたり音楽の話はあんまりしていなかったりするんだけど魂の救われがあるんだこれが……

・少年社中 パラノイアサーカス

www.shachu.com

ニコニコ動画で観ました。これらのために1ヶ月だけニコニコ動画に課金した(のに全然数見れなかった、2月忙しすぎて…うらみ)。この突然踊ったりする感じ、見たことある…このへんにルーツがあったのか!!というのがわかってよかった。あと松田凌さんのことが気になっていたのですごくかわいくてよかったです。乱歩作品の映像化・舞台化となるときのこのイメージはどこから生まれどうやって育ってきたんだろう。真面目に読んだことないのでわかんないんですけど。

・少年社中 三人どころじゃない吉三

http://www.shachu.com/kichisa/

www.shachu.com

同じくニコニコ動画で観ました。これ、め~~~~~っちゃおもしろかった!!!鈴木拡樹さんのことは刀ステとか映画とか蘭丸とかで観たことあって美しいのは知ってたんだけど、お嬢の鈴木さんは本当にかわいくて美人で、しかもなんといったらいいんだ……元気な美少女なんだよね……侠とはこういう感じか、って感じ。あとこの時点では本当の三人吉三を知らずに見ていてそれでも全然面白かったけど、本家吉三の二次創作としてもすっごくよくできていると思う。SFだから点が甘くなってる自覚はあるけど、めっちゃおもしろかった。見てほんとによかった。

・帰還不能点(劇団チョコレートケーキ)

www.geki-choco.com

配信で観ました。ちかごろの好き俳優のひとりであるところの今里真さんが出演している。めちゃくちゃいろいろなことを考えたのだけど、ひとの感想を読んでいるに、だいぶ受け取り方がひとによって違っていて、もしかすると私の観劇経験の乏しさ故にへんな見方をしてしまったかもしれないと思うところもあり、実際、脚本・演出意図をオーディオコメンタリー的に全編にわたって聞きたい……演劇の中にある演劇という表現形態や演じること自体に対する自己言及(と私が感じているもの)、とても興味深いし、ナイーブですごくおもしろいと思う。配信、特典として出演者みんなの対談と、あとアクターカメラ版という俳優がつけているカメラで俳優視点で観れるというのがついており、これがまたすごくおもしろいです。客席からのカメラでは見えなかった表情が見えるというのはもちろんのこと、ライトめっちゃまぶしいんだな、とか、客がいない客席はめっちゃさみしいってほんとなんだな、みたいなプリミティブなおもしろさが私にとってはあるのもよかったです。

ラーメンズの動画(youtube配信分)

1月に引き続き見てますが全然見終わらない。無限にある。増えてないのに。ふしぎ。

スプラトゥーン2

www.nintendo.co.jp

なんで今かって、昨年末にSwitchを得たからってのもあるんですけど、前述の日乃丸でスプラトゥーンやってたのすごく楽しそうだったから……同じようにしてマリカーとかも買ったんですけど結果としてはスプラトゥーンにどはまりしてこれを書いている2021年8月現在もまだずぶずぶにはまっています。すでに半年ははまってることになるのか。こわい。家庭は(ないので)崩壊していませんが。めちゃめちゃおもしろいんだこれが。みんな知ってると思うけど。スプラトゥーンをやりすぎて、前述の南山の部長たちでもこの人がイカちゃんならコンクリだからこの建物はそんなに頑張らなくても塗ってイカちゃんモードでひょいひょいと登れるはず…などと思ってしまった。日常生活でもあるってるのたるいしばばばと塗ってすい~とイカ移動したいようって思う。健康には悪いけどこのようにずぶっとはまれるゲームがあること自体は健康にいいです。だれかいっしょに遊ぼう。あんまうまくないけど。

・太陽(イキウメ)

youtu.be

これほんとにめっちゃ面白い。好きタイプSFです。外の道公演は終わったけどはWIPは残っててよかった……安井順平さん演じる金田という医師がほんとうにほんとうにほんとうにほんとうにほんとうによいです。好きです。傲慢でかわいくて本当にかわいそう。すげえ好き。見てください。

 

 諸々を書き直していると本当に2月が最近のことに思われ、つらい。それにどうやら1月分を書いたのは5月だったということも思い出され、よけいにつらい。でもメモは残してるから…このように遡って書ける…えらいね…

 

 

2021年1月に観た映画や、映画以外

 

 2020年末に今年観た映画ベスト10を決定することができて、やや満足してしまった、というのがひとつ。

 映画館にいってよいのか、行かない方がいいのか、わからなくなってしまって、新作が公開されても、観に行けるかどうかわからないというとき、楽しみに追い続けることがしんどくなってしまって、なかば自然と、なかばわざと、どの映画が観たいか考えることを今ちょっとやめてしまっているというのがひとつ。

 あと、去年の11月のパラドックス定数オーソドックス無料公開以来、演劇の配信を観るのもたのしくなって、映画と可処分時間を奪い合っているというのがもうひとつ。

 このようなわけで、今年はたぶん去年より映画観ないな、ということが、1月時点でなんとなくわかっていました。なので、映画以外の、見たものや読んだもの、遊んだものを、とりあえず全部メモしてあります。

 読書ノートのようなもの、それこそ小学生のときからずっと失敗し続けていたのに、ここにきて成功しつつある(タイトルだけメモしているだけだけど)の、我ながらちょっとびっくりしています。もしかすると普通に書き漏らしてるものもあるかもだけど。

 一応、今年も今年観た映画ベスト10をやりたい気持ちはなくもないので、映画を観るぞ。半年もうすぐ経つけどまだ10本観てないかも。やばいな。でも他のものいろいろ摂取してるから…と思えるので健康にもいいです。

 

★2021年1月に観た映画(5本)

1.渇き

 韓国映画の方です。Gyaoで観ました。お正月に(正気か?)。

 カソック着た吸血鬼のソンガンホがうつくしいから!!っていう前情報があり、最初はなるほどなるほどと思って観ていたんですが、床に寝転がって血吸ってるあたりからどんどん怪しくなり、え?これは?なんの話??と思っているうちに、どんどんわけがわかんなくなっていって、でもどんどんなんの話かわかんなくなる映画大好きなので、見てよかったなって思いました。実は結構前に序盤だけちょっと観て、皮膚疾患の描写にひ~~となって止めちゃった経緯があったので…

 ラストのうつくしさはこんなにむちゃくちゃやっといてこんなうつくしいところに帰着するのずるくないですか!?でもうつくしい!それは認めるよ!!って感じ。ウォーターベッドの夫婦の上に元夫が笑いながら蘇ってくるとこ好きです。悪夢の悪夢ぶりがすごい。

 

2.キャビン

 噂には聞いてたけど初めて観た。Netflixで観ました。

 こわい話は好きだけど、ホラー映画はそんなでもないので、はいはい調子乗った学生が…と思ったらこの眼鏡のいい感じのおにいさん、DBHのマーカスじゃねえか!!!??この人もむちゃくちゃになるの!!??(なんかみんなむちゃくちゃになるのは知ってた。エレベータからモンスターが噴き出してくるGIFは見たことあったので…)と思ってぶち上がっちゃった。主人公の子とのなんかじれじれするやつもあるしたのしい。あと実際景気よくモンスター噴き出しててそれもよかったし、研究所的なとこの人々のパーティも最低でよかった。みんなむちゃくちゃになったし。半魚人もよかったです。好き。

 

3.The witch 魔女 

 韓国映画の方です。たぶんアマプラで見ました。

 これもうわ~どこまで行ってしまうんだ~ってなるタイプのやつだった。アクションがむちゃくちゃすごかった。チェウシクさんの悪くて強いかわいそうな敵がかなりめっちゃよかった。続きあるのかな。ありげな終わり方をしていたがないらしい。なぜ。

 

4.アンダルシアの犬

 映画!見た!vimeoで期間限定公開されてるのを見ました。ブニュエルに不純な興味があったので……おもしろかったかどうかはよくわからんかったが画面はおもしろい。それはそう。なんらかの文脈があるのがわかってないからかも。

 

5.新少林寺

 Gyaoで観ました。すっごいひさしぶりにまじでむちゃくちゃやべーどでかアクション映画を見たな~!!って感じだった。おもしろかった。アンディラウとニコラスツェーの情念がやばいやつでした。少林寺ものにはまったことはないんだけど、踏まえてなくても全然おもしろかった。

 

☆2021年1月の映画以外

ポケットモンスター(アニメ)

 昨年末から冬休みスペシャルでyoutubeで無料公開してたやつ。がんばってみてたけど途中で追いつけなくなってしまった…それでも40話くらいは見たはず。ポケモン未履修でここまで来たので、これが私のファーストコンタクトポケモンです。ぴかちゅうのかわいさを思い知った。嬉しい。この世の解像度があがった(この世、至る所にポケモンのモチーフがあるので)。ゴウくんが山下大輝声の信じられないくらいかわいい少年でほんとにすっごくかわいいです。また夏休みとかも無料公開やってくれたら嬉しいな、こんどこそ追いつきたい…

ラーメンズyoutube公開分)

 これも存在は知ってたけど未履修だったやつ。お正月にめっちゃ見てた。すごい量あるので5月末現在でもまだ半分も見終わってないです。ひとつずつがすごく短いので帰宅がすごく遅かった日にもおもしろいものを摂取できてほんとありがたく、ちびちび見てる。なんでだったか忘れたけど、ラーメンズ気になるな~といったら様々なジャンルのひとがつぎつぎにおすすめラーメンズを教えてくれてめっちゃおもしろかった(ありがとうございます)。一番お気に入りなのはやっぱバニーボーイの店ラビリン下高井戸店。小林賢太郎がかわいすぎる。歯ぎしりするくらいかわいい…

・アーモンド(小説)

 ソンウォンピョン著。韓国文学、たぶんたくさん推されているあたりの作品は題材的にちょっとあんま得意じゃないんですけど、アーモンドはきっと好きだと思うっておすすめしてもらって、けっこう予約待って読んだら、確かにすっごくおもしろかった…慣れてる映画と同タイプ。リュジュンヨルさんに主人公演じてもらいたい。

・春のとまりを知るひとぞなき

リーディング公演「春のとまりを知る人ぞなき」 - YouTube

 劇団青年座。推し劇団パラドックス定数の推し脚本家、野木萌葱先生が今年の夏に青年座に脚本書いて公演があるということで、予習しとこ!と思って観ました。

 リーディング公演ってなんなんだというくらいなんにも知らなかったので、まずぐぐったけど、見てみたら思ったより動くなって思った。話の感じからして絵柄がわかるな~と思った。お話はあんま好みではなかったですけどそれはそれとしてリーディング公演って演劇と朗読のまんなかくらいでおもしろいな、と思いました。

ゆるキャン(まんが)

 Prime Readingに入ってたので2巻まで読みました。かわいい。しまりん好き。原付ほしいな~になった。山登りたい。

・MCRのなんか(テアプラの怪人21面相に入ってたやつ)

 これ、なんだかわかんないんですけど、購入したら入っていて…MCRのなんかだったみたいです。でもパラ定の人は出てない。なんで入ってんだろ。ふしぎ。

東京裁判(2回目)

 東京裁判は何回見てもめっちゃおもしろいな。

・伊藤純

www.youtube.com

 年末年始、すごく忙しくて、毎日帰宅がすごく遅くてなんか見てから寝たら睡眠時間がごりごり削られちゃうけどこんなんじゃ魂がすり減っちゃうよ~~…と思っていたとき、すっと伊藤純をおすすめしてもらって、それがちょうどぴったりはまってめっちゃ聴いてました。アルバムも買った。好き。伊藤純という人間がよすぎるんじゃ。

・獣の柱

youtu.be

 イキウメ。これが……ものすごくものすごくおもしろく、でももしかすると期間限定なんじゃないかと思うので、なるべく早めに見てほしいです。おもしろい。私はこれが初めて観たイキウメだったので、このときはまだどのくらい信頼できる感じなのかわからなくて、なのでちょっと素直に観れなかったな…っていうのはあるんですけど…

・プライベートジョーク(台本)

 私の推し劇団パラドックス定数はもう終わってしまったんですが今年の最初の方、台本の通信販売を行っており、それで手に入れました。読んだ。読んだら、なにがなんでも観にいけばよかったな……って思った。つらい……

pdx-c.com

 

 今5月が終わらんとしているところですが1月がめちゃくちゃ最近のことに感じられ、つらい。一瞬で5ヶ月すぎてる…なぜ…でもこうやって摂取したコンテンツをちゃんとメモしておくと虚無のうちにすぎたんじゃなかったなってわかってよいね。これからもやろう。あと6月からはちゃんと毎月書こう。